八幡伝統的建造物群保存地区(町なみ保存)に関すること
町なみ保存
近江八幡の町なみ
わたしたちのまち近江八幡には、すばらしい古くからの町なみが多く残っています。
とくに、新町通り、永原町通り、八幡堀沿いには江戸時代や明治時代の町屋や蔵が建ちならび、池田町にはヴォーリズの洋風建築が残っています。
これらの景色は、わたしたち近江八幡市民の財産であり、わたしたちの誇りです。
こうした、町なみも今までは市民個々の財産として守り伝えられてきましたが、今やわたしたち近江八幡市民の共有財産として、また近江八幡市の「顔」としてこれらの町なみを守り、育て、そしてわたしたちの創意と工夫によって活用してゆくことが必要であると考えています。
近江八幡の町屋の特色
近江八幡の町なみを構成する町屋は、切妻造桟瓦葺<きりづまづくりさんがわらぶき>、平入<ひらいり>の木造建築が基本で、中二階建<ちゅうにかいだて>が多く、正面の構えは格子、出格子、虫籠窓<むしこまど>等からなり、軒下の壁に貫<ぬき>を見せる形式はうだつとともに八幡の特徴ともなっています。
また、道路に面する庭に見越しの松<みこしのまつ>を配し、緑を取り込んで景観に安らぎを与えています。
保存するということ
町は生きています。そこには当然住民の方々の生活があります。
町なみを保存するということは、決して博物館的な保存を意味しているわけではありません。
また、観光を第一の目的としたテーマパークの見せ物のようなものを造ろうというのでもありません。
あくまでも住民の生活を含めた町、活きた町であることを基本として伝統的な建物を残してゆこうとするものです。
伝統的建造物郡保存地区 保存と修景に関する手続き
伝統的建造物群保存地区
保存地区は、旧城下町の東よりの保存の良好なところで、新町筋、八幡堀周辺、永原町筋に八幡山南麓の日牟礼八幡宮境内地を加えた約13.1ヘクタールの範囲の地域です。
ここは、平成3年4月30日付けで国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
保存の方法
保存計画で伝統的建造物として特定されたものと、それ以外のものとでは内容に差があります。
もちろん、「伝建地区」に選定されているからといって、地区の全ての家が一斉に修理・修景する必要はありません。
その家に、建て替えや修繕の必要が生じた時に、町なみとの調和をはかって計画してもらうのです。
保存の対象は外観だけで、内部については自由です。
というのも、やはりわたしたちの生活そのものまで規制することはできませんし、またそこまで規制された町なみの姿は好ましいものではありません。
外観とは、通常通りから見える部分(正面・側面・屋根)のことですが、これらの部分について材質、色彩、構成等に一定の基準が設けられています。
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更新日:2020年04月28日