SDGsこども特派員vol.8を実施しました!

更新日:2025年04月28日

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SDGsこども特派員vol.8「親子で探る体験ツアー2025 未来にのこしたい宝ものとかいもののひみつ」を実施しました!

この事業は、近江八幡市在住・在学の小学生親子を対象にした一日体験型プログラムであり、市内の生産者や事業者を訪問し、その想いやこだわりについて取材し、交流するものです。毎年恒例の親子向け企画であり、今回で8回目を迎えました。
今年度は、旧市街地のお店を取材し、近江八幡の伝統食である赤こんにゃくや丁字麩、丁稚羊羹等の歴史や背景、作り手の想いに触れ、持続可能な食や文化について考えながら、近江八幡の宝物と自らの買い物のつながりを探しに行きました。また、昼食では、近江八幡市と姉妹都市提携40周年を迎えた北海道松前町とのコラボメニューである「近江八幡牛(ぎゅ)っと巻き」を参加者自身で巻いて食べました。

近江八幡市で大切に受け継がれてきた食文化とは?近江商人が育んだ松前町との絆とは?参加者みんなで学び、気づき、共有しました。

 

 

SDGsこども特派員vol.8集合写真

概要

日   時  : 令和7年(2025年)2月15日(土曜日)  8:40〜16:30
場   所  : 近江八幡市旧市街地及び八幡コミュニティセンター
対   象  : 近江八幡市内在住・在学の小学生親子
参加者 : 親子11組(小学生14名、保護者11名)、大学生リーダー2名
参加費 : 親子2,000円(子どもの追加参加1名につき+1,000円)
主   催  : 近江八幡市消費生活センター(人権・市民生活課)
企画・運営 : 近江八幡市消費者教育体験型プログラム実行委員会

趣旨

テーマ : SDGs 目標12「つくる責任・つかう責任」
目   的  : 近江八幡市内の生産者・事業者等への取材や体験を通して、社会における消費者の役割に気づき、自身の消費行動を振り返るとともに、そこで得た気づきや成果について発信する。

内容

旧市街地のお店のひみつ!

午前中は、小幡観光駐車場を起点に、2つの班に分かれ、近江八幡市の旧市街地のお店を取材しました。
和た与さんでは、お店の歴史やこだわりについてお話を聞いたほか、工場見学をさせていただき、丁稚羊羹を竹の皮で包む様子や蒸し器で蒸し上げる様子を間近で目にすることができました。また、麩惣製造所さんでは、丁字麩を作る工程について丁寧にご説明いただき、試食もさせていただきました。
その他、織源商店さんや乃利松食品吉井商店さんにも訪問し、代々受け継がれてきた想い、商品へのこだわりについて、お店の方から直接お話を伺いました。

 

北海道松前町との絆!

午前中の取材を終えた参加者は八幡コミュニティセンターへ。
近江八幡市と姉妹都市提携40周年を迎えた北海道松前町からのビデオレターを見ることで、近江商人が結んだ両市町の絆について学びました。
昼食は、令和6年10月12日(土曜日)開催の「まつまえグルメフェス」で販売したコラボメニュー「近江八幡牛っと巻き(近江牛のしぐれ煮をメインとした太巻き)」を再現し、参加者自身で巻いて食べました。北海道松前町からは貴重な松前海苔を提供いただき、子どもたちからは、「海苔から磯の香がした!」といった感想もありました。近江八幡の美味しい食材がぎゅっと詰まった太巻きを、子どもたちは笑顔で頬張っていました。

また、大学生リーダーからは、事前取材をもとに制作した、肉のあさのさん、小杉養鶏所さんの紹介動画の披露があり、太巻きの具材により親しみや好感を感じることができました。
 

百菜劇場さんのひみつ!

午後は、NPO法人百菜劇場の廣部さんをゲストとしてお招きし、有機農業やお米づくりについてお話いただきました。
廣部さんは、近江八幡市北之庄町で、農薬・化学肥料を使わないお米の栽培、加工品の販売等に取り組みながら、食育や農業体験など、農業と人の暮らしを近づける活動をされており、当日は、特製豚汁をご用意いただき、虫や魚、鳥など、たくさんの生き物を目にする田んぼの風景を大切にされていると、農業にかける想いや信念について熱心にお話いただきました。
 

みんなで発表!

最後、大人たちは、当日の体験やグループワークをもとに、消費者としてこれから取り組みたいこと、大切にしたいことについて発表しました。また、大学生リーダーと子どもたちは、プログラムで印象に残ったことを「かるた」としてまとめ、参加者の前で披露しました。
発表後、市長から、大学生リーダーには「リーダー証」、子どもたちには「SDGsこども特派員任命書」が授与され、激励の言葉がありました。

 

事前ワーク
高札(西川甚五郎邸)
和た与にて⓵
和た与にて⓶
織源商店にて
麩惣製造所にて
乃利松食品吉井商店にて
近江八幡牛っと巻き作り⓵
近江八幡牛っと巻き作り⓶
いただきます
百菜劇場・廣部さんのお話
大人ワーク
子どもワーク
かるた実演
かるた発表
かるた

 

プログラムの開催後には、近江八幡図書館1階ホールにてパネル展示を行いました。(令和7年3月18日(火曜日)〜3月30日(日曜日))
パネル展示では、子どもたちがつくった「かるた」と大人ワークでつくった大きな大きな「近江八幡牛っと巻き」を展示し、多くの市民の皆様にご覧いただくことができました。

 

主催者の想い

今回のプログラムのテーマは、「近江商人がつなぐ絆、つなぐ未来 受け継ぎたい近江八幡の食と文化」でした。近江八幡の伝統食材である赤こんにゃくや丁字麩、丁稚羊羹、そしてお米も、そのどれもが近江商人ゆかりのものであり、近江商人は、SDGsという言葉ができる前から、三方よしの精神で、「売り手よし、買い手よし、世間よし」を実践していました。その、目先の利益だけにとらわれない、社会も環境も含め皆が幸せになれるような生き方・暮らし方の実践があったからこそ、近江八幡の食文化として大切に受け継がれ、今を生きる私たちにもつながっているのだと思います。
昨今、インターネットで手軽に買い物ができる世の中ですが、作り手の顔や想いを知り、直接話をして買い物をする楽しさや素晴らしさを、より多くの皆さんに知ってもらえれば幸いです。

私たちには社会を変える力があり、未来を変える力があります。日々の生活の視点や買い物を少し変えるだけで、社会や未来は良くなり、誰一人取り残さない明るく住みよい持続可能なまちへとつながっていくのだと思います。

 

この記事に関するお問い合わせ先

市民部 人権・市民生活課
〒523-8501 滋賀県近江八幡市桜宮町236番地
電話番号:0748-36-5881/0748-36-5566(市消費生活センター)
ファックス:0748-36-5882
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