人権啓発冊子「青空7」

  私たちは、誰もがそれぞれ違った個性を持ちながら、人間らしく生きて幸せになりたいと願っています。
  しかし、家事や育児は女の役目と決めつけられる、家族から虐待を受ける、学校でいじめや体罰を受ける、ハラスメント行為を受ける、同和地区をインターネットで晒される、部落差別発言を受ける…など、こうしたことを身の回りで見たり聞いたりしたことはありませんか？私たちは、生活している中で、相手の人格を無視したり、そうとは気づかずに人権を侵害してしまったりすることがあります。また、社会にはまだまだ偏見や不平等な習慣が見られます。
  世界では、差別自体を禁止する法律を制定していたり、国内に人権機関を設置している国もあり、2022年12月には、国連が『包括的反差別法制定のための実践ガイド』を作成し、各国での法制定を求め支援しています。こうした法律や支援環境の整備も重要なことですが、同時に、私たち一人ひとりの考え方や行動を、今一度見直すことが大切です。
  この『青空7』は、現代社会にある人権問題について、近年の世情をふまえテーマごとに解説しています。すべての人々がお互いの人権や尊厳を大切にし、生き生きとした人生を送ることができる共生社会。その社会の実現に向けて、様々な人権問題を自分のこととして考え、人権を尊重した行動をとるきっかけとしてこの冊子がお役に立てば幸いです。