四種混合ワクチンが製造終了しました
令和6年度より五種混合ワクチンが定期接種となりました。それに伴い、四種混合ワクチン(テトラビック・クアトロバック)が生産終了となり、四種混合を接種できるのはワクチンの在庫がある期間のみです。
定期接種では原則として同一種類のワクチンを必要回数接種することとなっていますが、販売終了に伴い同ワクチンの在庫がなく接種完了出来ない場合は、五種混合ワクチンに切り替えて接種することが可能です。
ただし、ヒブワクチンの4回目接種が完了している方は、五種混合ワクチンへの切り替えができません。四種混合ワクチンの在庫のある間に速やかに接種を済ませましょう。
合計4回の接種が完了しているか、ご確認ください。
四種混合ワクチンとは
四種混合ワクチンは、ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオの4種類の感染症を予防するワクチンです。
※五種混合は、従来の四種混合にヒブワクチンを加えたワクチン
ジフテリア
ジフテリア菌による感染症で、約2から5日間の潜伏期を経て、発熱・咽頭痛・嚥下痛等で発症します。偽膜と呼ばれる膜がのどにできて窒息死することもあります。
感染しても10%程度の人に症状が出るだけで、残りの人は無症状の保菌者となり、その人を通じて感染することもあります。
近年は国内での患者報告はありませんが、海外では時折流行的発生がみられています。
百日せき
百日せき菌の飛沫感染で起こります。約7から10日間の潜伏期を経て発症します。新生児・乳児期にかかると重症で、特に生後6か月未満で発生すると致命率が高い病気です。
最近は、長引くせきを特徴とする、学童期から思春期、成人の百日咳がみられ、乳幼児への感染源となります。
破傷風
破傷風菌が産生する破傷風毒素により発症する感染症で、約3から21日間の潜伏期を経て、開口障害やけいれんを起こします。
破傷風菌は土壌中に存在しており、傷口から侵入し増殖します。日本を含めた多くの地域で破傷風菌は生息しており、免疫がなければ世界中どこでも感染発症の可能性があります。
ポリオ
ポリオウイルスによる感染によって、ときに四肢に麻痺が引き起こされる病気です。
感染したヒトの便中に排泄されたポリオウイルスは、ほかのヒトから入り咽頭や腸管の細胞に感染することで、ヒトからヒトへ感染します。
国内では近年の発生はありませんが、海外においてはポリオウイルスの絶滅に向け予断を許さない状況が続いています。
接種対象者
生後2か月から7歳6か月未満の小児
※特に、令和6年2月以前に生まれたお子さんは、ワクチンを切り替えての接種が必要になる可能性があります。
接種回数と間隔
合計4回接種
初回免疫 20日以上(標準的には20から56日)の間隔をおいて3回接種
追加免疫 初回免疫終了後、6か月以上の間隔をおいて(標準的には初回免疫終了後12から18か月の間)1回接種
※五種混合ワクチンを接種済みの場合は、四種混合を接種する必要はありません。
予防接種実施医療機関
※必ず事前に希望の医療機関にお問い合わせください。
持ち物
母子健康手帳(親子手帳)、健康保険証、赤ちゃん手帳の予診票(無い場合は医療機関にお問い合わせください)
その他
この記事に関するお問い合わせ先
子ども健康部 健康推進課(市民保健センター)
〒523-0894 滋賀県近江八幡市中村町25
電話番号:0748-33-4252
ファックス:0748-34-6612
メールフォームによるお問い合わせ
更新日:2025年03月12日