令和6年度下水道事業決算について
公営企業会計について
下水道事業は、近江八幡市の会計(一般会計)とは独立して、経営、経理を行う公営企業会計の仕組みを採用しています。公営企業会計では、官公庁会計に企業会計の仕組みを取り入れた特殊な経理を行うことから、決算においても官公庁会計とも一般の企業会計とも異なる部分が含まれます。
決算の概要
令和6年度の下水道事業収益は19億6,366万9千円、下水道事業費用は19億1,537万円となり、純利益については4,829万9千円となりました。 また、普及率は、84.76%(前年度比0.08ptの増加)、処理区域内水洗化人口は63,002人(前年度比330人の増加)となりました。 主な費用は、県への流域下水道管理運営費3億1,244万9千円や、汚水管やマンホールポンプ等の減価償却費12億5,451万9千円です。
資本的支出では、不明水対策事業、沖島ストックマネジメント事業、公共下水道ストックマネジメント事業、マンホールポンプ長寿命化対策事業、緊急輸送道路下における下水道管路調査や、流域下水道建設事業負担金等の建設改良事業に2億9,429万1千円の資金を投入しました。
下水道事業会計は、一般会計からの繰入金がなければ、赤字の状況です。「近江八幡市下水道事業経営戦略」に基づいて、水洗化人口の増加や水洗化率向上による使用料の増収を図ります。また、令和7年度の経営戦略改定において、使用料収入の適正化等を検討することで、持続可能な経営、サービスの維持・向上を図り、信頼される下水道事業として運営に努めてまいります。
[注記] 収益的収支及び財務諸表等については、事業の経営成績を明確に表示するために、税抜で表示しています。 資本的収支については、収支不足額(内部留保資金補てん額)を明確に表示するために、税込で表示しています。
収益的収支(税抜)
公営企業会計では、官公庁会計とも企業会計とも異なり、その収支決算を収益的収支と資本的収支のふたつに分けて考えます。
収益的収支とは、事業活動による収支を取りまとめたものです。下水道使用料等の事業収入や、下水道設備の維持管理費等の事業支出によって構成されます。

流域下水道管理運営費…複数の市町にわたって下水の処理を行う流域下水道の運営のために支払った費用
減価償却費…長期間にわたって使用する資産の取得額を、その使用する期間で分割して計上する費用
長期前受金戻入…長期間にわたって使用する資産の取得時に財源とした補助金等を、その資産の使用期間で分割して計上する収入
一般会計繰入金…下水道事業運営のために近江八幡市(一般会計)から支払われた収入
資本的収支(税込)
資本的収支とは、事業運営に必要な資産形成にかかる収支を取りまとめたものです。下水道管の敷設、更新等の資本的支出や、資本的支出を賄うために発行した企業債、補助金等の資本的収入よって構成されます。
資本的収支は一般に赤字となるもので、収益的収支における純利益や、内部留保資金の取崩しによって赤字の補てんを行います。

建設改良費…資産の新規取得、更新等に要した支出
企業債…建設改良費を賄うために発行した借入金による収入
企業債償還金…過去に発行した企業債の元金返済に要した支出
内部留保資金…収益的収支の純利益、現金支出を伴わない減価償却費等によって形成された資金や、積立金等の下水道事業会計に蓄えられた資金
財務諸表等
この記事に関するお問い合わせ先
水道事業所 上下水道総務課
〒523-0893 滋賀県近江八幡市桜宮町214番地10
(代表)電話:0748-33-1661
ファックス:0748-33-1933
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更新日:2025年10月01日