文芸セミナリヨ外壁アート『未来』ー誕生ものがたりー

更新日:2024年04月10日

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文芸セミナリヨは、どんな施設?

安土文芸の郷公園にある「文芸セミナリヨ」は、豊かな音響を誇る380席の音楽ホールです。

安土桃山時代、天下統一を目指した織田信長は、安土山に豪華絢爛な安土城を築きました。信長の許しを得て安土山麓に開校されたセミナリオ(イエズス会の神学校)では、当時の最先端の近代教育が行われ、科目に音楽の授業があったという一説があります。「文芸セミナリヨ」というホール名の由来です。

文芸セミナリヨ

イギリス・ロンドンのマンダ―社製による滋賀県最大のパイプオルガンや、オーストリア・ウィーンの至宝と称えられるベーゼンドルファー社製のフルコンサートピアノなどの名器を所有し、各種コンサートを開催しています。

滋賀県最大のパイプオルガン

マンダ―社製(ロンドン)

フルコンサートピアノ

ベーゼンドルファー社製(ウィーン)

きっかけは、施設の改修工事

文芸セミナリヨは、公園長寿命化計画において外壁の改修工事を行いました。

改修工事をきっかけとして、外壁に子どもたちによるアートをデザインする計画が立ちました。

外壁アートが誕生するまで

学校法人京都成安学園成安造形大学との連携事業

成安造形大学では、造形作家の宇野 君平(くんぺい)教授をリーダーに、プロジェクトチームが発足し、子どもたちが外壁アートを創造するためのワークショップの企画が進められました。

いよいよ!外壁アートのワークショップ開催

ワークショップは、近江八幡市の小学生を対象に「アートで広げる子どもの未来プロジェクト事業」の一環として、2023年3月19日と26日に計3回開催され、1年生から6年生まで67人が参加しました。

子どもたちは、現代と異なる昔の美術様式や古い西洋の楽器、楽譜の歴史などを学び、その後、想像を膨らませながら思い思いにハサミを動かし、成安造形大学の学生たちとともに、切り紙による音符の図柄を制作しました。

【このアートで広げる子どもの未来プロジェクト事業は、ふるさと納税寄附金を活用しています。 2023年3月 】

切り絵が音符に

⇧子どもたちや関係者が制作した切り紙は、成安造形大学でオリジナル音符として図案化されました。

⇧工事現場では、デザインや図柄が美しい模様となるように、試験吹きを数回行いました。

音符を巨大な楽譜に

作成された型紙をもとに、文芸セミナリヨに巨大な楽譜を吹きつけ施工し、外壁アートが完成しました。

【公園長寿命化計画に基づく「文芸セミナリヨ外壁改修工事」 2023年10月 】

before

after

文芸セミナリヨ外壁アート『未来』について

文芸セミナリヨの外壁に描かれる巨大な楽譜は、"世界にたった一つのアート"です。 

中世やルネサンス時代にヨーロッパで用いられた音符や楽譜をモチーフに、音楽は、戦国武将が聴いた有力説とされるジョスカン・デ・プレ作曲「千々の悲しみ」のメロディーが書かれています。音楽の最初の音が、"ミ・ラ・イ(日本の音階ではイと読みます)"からはじまることから、作品名は『未来』と名づけられました。

楽譜の中には、草履や鉄兜、織田木瓜など、信長ゆかりのデザインも隠れています。 文芸の郷探訪の際に、探してみてはいかがでしょうか。

壁面図

対応表

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