事例19 岡明子さん

更新日:2020年05月07日

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パーマカルチャーな生活

自然と与え合う関係に

就職を機に都会での生活を送っていた岡さんは、東日本大震災をきっかけに、身の回りのほとんどを電気などの文明に頼って生きていることに気づきました。同時に自分達の暮らしがどれほど環境に負荷をかけ、消費するばかりなのかに気付き、自然に寄り添いながら自分達の力で生きてきたい、子育てがしたい、と考えるようになりました。

東京では、廃棄を減らし「循環させる」一歩としてマンションのベランダで生ゴミコンポストをはじめ、プランター栽培をしたり、物を買う時もどこでどのように作られたかを考えるようにしていきました。

その後、生まれ育った北津田町へ戻った岡さんは、築100年を超える自宅の改修に取り掛かりました。新しい家を建て直す方が簡単だったかもしれません。でも、昔ながらの日本家屋は材料のほとんどが木でできており、最期は自然へ還ることができます。それと、大工さんの丁寧な仕事が詰まった今の家を残すべきだと考えたのです。床材には地元産の杉を使うなど、「地域の資源を使い、最期は土に還す」ことにこだわりました。

岡さんの暮らしは「食」にもこだわっています。自然の恩恵をめいっぱい感じて「旬のものを食べる」、また「自ら作る」ことを心掛けています。できる限り自分で作ることで、食品を輸送したり、包装・梱包することで生じる環境負荷も軽くなります。

そう遠くない昔、人間は自然ともっと仲良く共存していました。必要以上に作物を採りすぎないなど、人々は持続可能な自然との付き合い方を知っていたのです。自然を搾取するのではなく、お互いに生かしあえる関係。人と自然が共存することで、お互いに豊かになれる関係を岡さんはめざしています。

縁側で談笑する岡さん家族の写真

縁側から望む庭の木々は、夏には青々とした葉を付け、熱い日差しから守ってくれます。冬には葉が落ちて、暖かな日光を窓いっぱいに取り込んでくれます。

日本古来の住宅建築は、自然と共に生きていくための先人達の知恵と工夫が詰まっています。

手作りの食品を手にする岡さんの娘さんと息子さんの写真

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