香りに敏感な人がいること知っていますか? 香害と化学物質過敏症

更新日:2025年09月19日

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香りの強い製品で困っている人がいます

近年、柔軟剤や洗剤、消臭スプレー、芳香剤、香水などに含まれる香料が原因で、体調不良を訴える方が増えています。これを「香害(こうがい)」と呼びます。

香害は、単なる好みの問題ではありません。頭痛やめまい、吐き気、喉の痛み、息苦しさなど、日常生活に支障をきたす症状が起こることがあります。また、少量の化学物質にも反応してしまう「化学物質過敏症(MCS)」という病気に悩む方もいます。見えない「におい」が、誰かの健康を奪ってしまうことがあるのです。

私たちが普段使っている香り付きの製品は、心地よさや清潔感を演出してくれる一方で、周囲の人にとっては大きな負担になることがあります。特に、学校や職場、公共交通機関など、人が集まる場所では影響が広がりやすくなります。

市民の皆さまへ

・柔軟剤や洗剤、消臭剤は無香料・低刺激の製品を選んでみませんか。
・香水や整髪料などの使用を、できるだけ控えめにしてみませんか。
・公共の場では「においのマナー」を意識し、周囲に配慮しましょう。

ちょっとした心がけで、誰もが安心して過ごせる環境が生まれます。においは目に見えませんが、困っている人が確かにいます。お互いに思いやりを持って、暮らしやすいまちを一緒につくっていきましょう。

その香り困っている人もいますポスター(消費者庁、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、環境省作成)