第7巻「通史2 八幡山城から幕末まで」の内容紹介
第7巻「通史2 八幡山城から幕末まで」は、羽柴秀次による八幡山城の築城から、幕末までを対象にしています。
豊臣政権下での八幡町や、村で錯綜する領主支配。市域を通る中山道・朝鮮人街道、八幡湊における湖上のヒト・モノの流通、さらに全国で活躍する八幡商人と、彼らがもたらした最新の情報や文化が浸透していく歴史など、詳しく描いています。本の体裁はA4判・並製本・本文365ページ・オールカラーとなっています。
目次と主な内容
序章 江戸時代の近江八幡
第1章 近江八幡の領主と支配
- 豊臣政権と八幡山城
- 江戸時代の領主と領地の村々
羽柴秀次により開かれ、京極高次へと領主が代わった八幡町初期支配の様子や、市域の村々の領主とその領地について絵図を豊富に使って分りやすく書かれています。
第2章 村の諸相
- 村社会の秩序と管理
- 村の権利と相論
- 琵琶湖と村
- 村社会と寺院・神社
市域の村々が、生活資源である用水や山・湖の所有権をめぐって隣村などと相論になる様子が描かれています。また、江戸時代の村とはどういうものであったのか、そして村における宗教がどの様であったか述べられています。
第3章 八幡堀と人びとの営み
- 江戸時代の八幡町
- 八幡町の運営
- 物流と水運
- 八幡町の商家
八幡町に焦点を当て、幕府と領主の支配が入れ替わり、その時々によって八幡町との関わり方が変わっていく様が書かれています。
また、八幡町の発展を語る上で欠かせない八幡堀を拠点とした物資流通や、全国で活躍していた主な八幡商人を、各家に残された古文書からその経営について紹介しています。
第4章 街道と文化
- 近江八幡の街道
- 旅人の通行と武佐宿
- 書物の時代と文化の広がり
市域には、江戸時代の五街道のひとつであった中山道が通っており、そこを中心として起こった助郷問題や、朝鮮通信使の行列といった大規模通行など、様々な出来事にふれています。
また、八幡商人を中心として多様な情報が八幡にもたらされ、俳諧(前句付)の流行など文字文化の広がりをみせています。
第5章 幕末の近江八幡
- 秩序の変化
- 幕末の政情と近江八幡
領主・朽木氏と八幡町の代表である惣年寄、そして町民との三者間による支配・行政の矛盾によって引き起こされた「御朱印騒動」をはじめ、明治維新に向かい、混乱する情勢に八幡町が巻き込まれていく様子を描いています。
執筆者(50音順・平成29年3月31日現在)
- 太田 浩司(長浜市立長浜城歴史博物館長)
- 賀川 隆行(公益財団法人三井文庫非常勤研究員)
- 鍛治 宏介(京都学園大学人文学部准教授)
- 鎌谷 かおる(人間文化研究機構総合地球環境学研究所プロジェクト研究員)
- 木村 至宏(成安造形大学名誉教授)
- 笹部 昌利(京都産業大学文化学部助教)
- 杉江 進(大津市教育委員会文化財保護課長)
- 古川 与志継(元野洲市歴史民俗博物館長)
- 中森 洋(愛知文教大学非常勤講師)
- 牧 知宏(住友史料館研究員)
- 水本 邦彦(京都府立大学名誉教授)
- 八杉 淳(草津市立草津宿街道交流館長)
- 山本 晃子(高島市教育委員会文化財課参事)
- 烏野 茂治(近江八幡市総合政策部文化観光課)
- 森本 英令奈(近江八幡市総合政策部文化観光課)
頒布価格
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この記事に関するお問い合わせ先
総合政策部 文化振興課 市史編纂室
電話:0748-33-2118
ファックス:0748-33-2118
更新日:2020年03月18日